海と島と人間と・・・・旅が好き!


by Satoe-Umeda
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深沢七郎とギター

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ネットで購入した「深沢七郎ギター独奏集・祖母の昔語り」が届いた。
1973年レコード録音したものを2003年7月に初CD化したもの。

始めて聴いた。

不思議な音楽である。
聴いたことのない旋律ながらこころ安らぐのだ。
昨日の夜から聴き続けているけど飽きない。

ギターの腕前はシロウトの私にはわからないが、中学生時代から
45年以上も弾き続けてきて、小説を書く前は日劇ミュージックホールのギター奏者で、
プロのギタリストだったのだから、うまいのだろう。
カッパブックスから「深沢七郎ギター教室」というものも出しているらしい。
18回以上、コンサートも開いている。

ギターは七郎の体の一部になっていた。
ギターはタオルや洗面器のようにいつもそばにあったと言っていた。
ギターを弾くことは病むことと同じだとも。

音が柔らかい。
押し付けがましさがまったく無い。
スゴイことだ。

武田泰淳が深沢七郎が自分の眼の前で弾いたとき「泣けるねぇ」といって
泣いたそうだが、
たしかに泣ける。
しかも何度でも泣ける。

それにしても、深沢七郎は小説家の七郎と別人のようだ。
髪の毛はあるし、ヒゲもある。
録音は59歳のときだが、もっと前の写真だろうか。

アルバムの最後に七郎が「楢山節」を唄っている。
お百姓さんの声だ。意外と優しい声である。

あぁ、一日中でも聴いていられる。
とろとろとまどろみながら聴きつつ、ふーっと向こうの世界に
跨いでいきたくなる。
あの世とこの世の境のような音色と音楽である。
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by Satoe-Umeda | 2005-10-13 13:09