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海と島と人間と・・・・旅が好き!


by Satoe-Umeda
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星になった少年

「星になった少年」を観る。
柳楽優弥主演である。
「誰も知らない」を観た時は心底驚いた。
こんな強い、いい顔をした少年が、今の日本にいるということに。
ほとんど絶滅品種である。

今回も同じ感想をもった。
世界のどこに出しても恥ずかしくない「いい顔の少年」だ。
今の日本が失ってしまった顔。
どのような家庭環境で育ったのか親として興味がある。

シンプルなストーリーだが内容は意外と深い。

「象はお互いのこころが通じ合っている。なのに人間の僕はお母さんにも、お父さんにも自分のこころを伝えるのが下手です」と劇中、主人公の少年が言う。

母親はなぜ自分の息子が学業を怠ってまで象にのめりこむのか理解できない。叱ったり、反対したり、自分の育て方が悪かったのかと悩む。

そして、少年の死後、その理由を少年の女友達から聞いて始めて知る。
「お母さんが象が好きで夢中だったから。僕もお母さんの夢を一緒に追いかけたかったんだ」と。「哲夢くんは本当にお母さんが好きだったんですね」
母親役の常盤貴子がこれを聞いて号泣する。

そうなんだ。ニンゲンのニンガン同士のわかりかたなぞ、象の足元にも及ばない。
そのことがひしひしとわかる。

母親の涙は私達ニンゲンの涙である。
by Satoe-Umeda | 2006-03-30 00:13