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海と島と人間と・・・・旅が好き!


by Satoe-Umeda
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本との出合い

大礒の図書館へ行った。
図書館は駅前にある。
車で10分とかからなかった。
我が家は平塚駅より大礒寄りにあることがよくわかった。
大礒はのんびりした、いい町である。
図書館も木造で趣味がいい。
10冊借りられるというので、閉館までの30分に10冊選んだ。
福島菊次郎の写真集2冊。「日本の戦後を考える 天皇の親衛隊」「瀬戸内離島物語」
菊次郎は大正10年生まれの社会派カメラマン。今年、平塚美術館で写真展と講演会があったが、私が前庭神経炎で行けず、やむなく大礒図書館に写真集があることをつきとめ眼にすることができた。すばらしい写真である。これらの本が地下の閉架図書になっていたのは残念である。
堀木正路著「金子光晴と過ごした時間」
「金子光晴の会」でご一緒し、またそれ以前からも知人であった堀木さんが、この本を出されていることは知っていた。読んで見たいなあと思っていた。ようやく図書館でみつけた。
帰ってきて一気に読んだ。金子さんと過ごした私の時間もしきりに思い出され懐かしかった。
思潮社の現代詩文庫「加島祥造詩集」
50を過ぎて伊那の山奥で独り暮らしをし、60を過ぎて新たな詩の展開を見せている、加島祥造に関心があった。
はじめて彼の全容がわかるこの詩集をみつけてシアワセである。
解説を友人の原満三寿さんが書いている。原さんの解説は暖かくて、とてもよく作者のことを理解していると思った。
詩集「四丁目のミサイル」柴田三吉著。
柴田さんの詩集は読んだことがなく、図書館で見たのも始めてなので読んでみよう。
画文歳時記「折々の散歩道」水上勉著。
絵も文章もてらいがなくて気持ちがいい。見事である。
写真と文「砂の魚」銀色夏生。このひとは写真のセンスが新鮮だ。文はなくてもいいみたい。
写真集「顔 美の巡礼 柿沼和夫の肖像写真 構成・文 谷川俊太郎」
金子光晴さんの写真もあつた。50の終わり頃の写真かな。力強い顔である。
アクションコミックス「不機嫌亭漱石」関川夏生、谷川ジロー作。
画家クレーの画集。
以上。

いつも私は図書館に30分もいない。アッという間に読みたい本を探し出す。
そうして沢山のシアワセをみつけてきた。
本もまた出合いである。
by Satoe-Umeda | 2005-09-04 00:55